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2023.09.05
インボイス制度の対応

インボイス制度

インボイス制度の対応

インボイスの運用がまさに直前になりました。お客様に焦った様子も見受けられませんが、それでも私は、8月のある日に飛び込みで2件の相談を対応をしましたので本日はこちらについてお話をしていきます。

一件目はいわゆる「一人親方」で免税事業者なのですが、最近になって、取引先から登録を依頼されたようでした。所得税の申告は今までに自ら計算して申告していたのですが、登録申請と申告を来年から依頼したいという内容でしたので、打ち合わせを含めて事務所まで来ていただいたのです。

念のためにいくつか質問して確信したのですが、インボイスについては多少の知識はあっても、ただ取引先から言われたので登録申請を思いたったようです。そこで、消費税の金額を試算すると唖然とされ、とても支払えないという話になったのですが、実際は消費税にプラスして税理士の報酬になりますので、今まで通りにご自身で申告することを選択されました。

二件目は課税事業者で本則課税で申告している事業者でした。インボイス直前になって、申告に向けて経理をどのように行うかの相談でしたので、会計ソフトと手順の説明をしました。この時期になって、会計ソフトがインボイス対応のために大幅に変更されているので、誰もが不安なのは当然であり、税理士事務所としてどこまで寄り添うことができるか試されているように思います。

ただ、ホームページに質問を書き込まれることもありますが、「インボイスについて」等、具体的な内容は書き込まれてないので、回答できないケースがあります。お困りなのは理解しますが、当方も対応に限界があり、神のお告げは元からありません。

例えば、一件目のケースだと価格交渉が必要に迫られています。取引先から単価アップをしてくれたらいいのですが、いかに判断するかは本人次第です。今回助言はしましたが、行動するのは本人なので、どのような行動をされても結果は受け入れることはできます。

二件目の不安にしても今までにないことが始まろうとしているので、どこまで準備をしたらいいか、人によって感じる不安は違って当然のことでしょう。前回にご紹介したデシタルインボイスの動画(ですが、反響も様々です。「今までの税務当局の説明は何だったのですか?」「代表者、後継者にも説明してほしい。」「勉強になる。」とあれば、「まったく分からない。」、他ではかえって不安を煽ったようになり、1日ソフトの実地指導の要請がでたりしました。いくら頭に詰め込んでみたところで不安に感じるのでしょうが、目的があることで行動し、実践を積み重ねることで自信になり、自分に欲が出ると業務改善につながるものと考えます。

まとめ

今回はインボイス制度対応に関するお問い合わせとその対応についてお話ししました。最近は特にインボイス制度に関するお問い合わせが増えておりますのでもしインボイス制度対応に関して不安な方はぜひお気軽にご相談ください。次回は免税事業者のインボイス制度の対応方法と施行後に経理の記帳業務に不安がある方向けへの対策についてお話していきますのでぜひお読みいただければと思います。

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